2017.12.23 Saturday
岸会計プレス-近江商人に学ぶ その8 近江商人とユダヤ商人の共通点 (栃木県宇都宮市の税理士事務所 岸会計事務所コラム)
1.逆境をバネに成功した
近江商人は、天秤棒を担いで朝星の輝く夜明け前から夕星の輝く夜まで諸国を行商し今日の日本を代表する大企業に成長させました。近江は歴史的に戦いの舞台となった地域であり、戦いのたびに地元の農民は槍や刀や鉄砲を持たされ、最前線で死んでゆく運命にありました。殺されるくらいだったらどんなに辛くとも諸国を行商する方が生きているだけましだと考えました。
ユダヤ商人も2000年もの間、国を追われ、居住地も職業も厳しい差別の中で、迫害の歴史を辿ってきました。ロックフェラーと並んで一族の総資産1000兆円といわれるロスチャイルド一族も、初代は10人の子供とともに1部屋で暮らしていたといいます。ユダヤ商人も度重なる迫害と移住により鍛えられた逆境の中で知識と笑いをバネにして世界的大企業を育てました。
2.一攫千金を狙わない
近江商人が学んだ四書五経とりわけ重要視した易経には、『時流を追いかける者は時流とともに滅びる』という教えがあり、みかん舟で一大財を成し最期は惨めな末路を辿った紀伊国屋文左衛門とは生き方を異にします。
ユダヤ商人がバイブルとしているタルムードには『商人は安く買えるあらゆる商品を仕入れ、出来るだけ小さなマージンで売れ』という教えがあります。
3.経営哲学
近江商人が学んだ易経には水の教えがあります。水は丸い器に入れれば丸くなり、四角い器に入れれば四角くなり、さりとてその本質は変えず、生きるもの全てに欠かすことが出来ず、あらゆるものの穢れを落とし、さりとて常に低きを目指す。
ユダヤ商人の哲学にルフトメンシュ(空気人間)という思想があります。空気のように軽く、どこにでも入ってゆくことができ、誰もが必要とする存在になれという教えです。
4.初心を忘れない
スキー毛糸で成功した藤井彦四郎は、郷里の近江に総檜造りの迎賓館と隣接して自分が育った粗末な生家を移築しました。賓客をこの迎賓館で接待すると客は檜御殿に宿泊してもらい、自分は貧しかった時代を忘れないように生家に泊まったといいます。
イギリスで雑貨の引き売りを営むユダヤ商人に11人の子供がいました。10番目のマーカス・サミュエルは、兄弟で一番優秀だったため彼が高校を卒業すると父はなけなしの金を叩いて日本行きの三等切符を買いマーカスに与えました。彼は横浜に到着後、金もなく浜辺の無人小屋に忍び込んで宿としました。地元の人々が貝を拾う姿を見て、自分も真似して拾い細工をしてイギリスに送ってみたら売れたため、繰り返すうちにどんどん大きくなり、会社を興し、やがて灯油販売で成功しタンカーまで造ることとなります。ついにはロイヤルダッチ社を買収し、世界149カ国に君臨し売上50兆円を誇る国際石油資本ロイヤル・ダッチ・シェルとなります。マーカスは会社のシンボルマークをあのシェル(貝殻)としました。晩年のインタビューで彼はこう答えています。
「自分は貧しいユダヤ少年として日本の海岸で一人貝を拾った過去を決して忘れない。あのおかげで今日がある。」
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近江商人は、天秤棒を担いで朝星の輝く夜明け前から夕星の輝く夜まで諸国を行商し今日の日本を代表する大企業に成長させました。近江は歴史的に戦いの舞台となった地域であり、戦いのたびに地元の農民は槍や刀や鉄砲を持たされ、最前線で死んでゆく運命にありました。殺されるくらいだったらどんなに辛くとも諸国を行商する方が生きているだけましだと考えました。
ユダヤ商人も2000年もの間、国を追われ、居住地も職業も厳しい差別の中で、迫害の歴史を辿ってきました。ロックフェラーと並んで一族の総資産1000兆円といわれるロスチャイルド一族も、初代は10人の子供とともに1部屋で暮らしていたといいます。ユダヤ商人も度重なる迫害と移住により鍛えられた逆境の中で知識と笑いをバネにして世界的大企業を育てました。
2.一攫千金を狙わない
近江商人が学んだ四書五経とりわけ重要視した易経には、『時流を追いかける者は時流とともに滅びる』という教えがあり、みかん舟で一大財を成し最期は惨めな末路を辿った紀伊国屋文左衛門とは生き方を異にします。
ユダヤ商人がバイブルとしているタルムードには『商人は安く買えるあらゆる商品を仕入れ、出来るだけ小さなマージンで売れ』という教えがあります。
3.経営哲学
近江商人が学んだ易経には水の教えがあります。水は丸い器に入れれば丸くなり、四角い器に入れれば四角くなり、さりとてその本質は変えず、生きるもの全てに欠かすことが出来ず、あらゆるものの穢れを落とし、さりとて常に低きを目指す。
ユダヤ商人の哲学にルフトメンシュ(空気人間)という思想があります。空気のように軽く、どこにでも入ってゆくことができ、誰もが必要とする存在になれという教えです。
4.初心を忘れない
スキー毛糸で成功した藤井彦四郎は、郷里の近江に総檜造りの迎賓館と隣接して自分が育った粗末な生家を移築しました。賓客をこの迎賓館で接待すると客は檜御殿に宿泊してもらい、自分は貧しかった時代を忘れないように生家に泊まったといいます。
イギリスで雑貨の引き売りを営むユダヤ商人に11人の子供がいました。10番目のマーカス・サミュエルは、兄弟で一番優秀だったため彼が高校を卒業すると父はなけなしの金を叩いて日本行きの三等切符を買いマーカスに与えました。彼は横浜に到着後、金もなく浜辺の無人小屋に忍び込んで宿としました。地元の人々が貝を拾う姿を見て、自分も真似して拾い細工をしてイギリスに送ってみたら売れたため、繰り返すうちにどんどん大きくなり、会社を興し、やがて灯油販売で成功しタンカーまで造ることとなります。ついにはロイヤルダッチ社を買収し、世界149カ国に君臨し売上50兆円を誇る国際石油資本ロイヤル・ダッチ・シェルとなります。マーカスは会社のシンボルマークをあのシェル(貝殻)としました。晩年のインタビューで彼はこう答えています。
「自分は貧しいユダヤ少年として日本の海岸で一人貝を拾った過去を決して忘れない。あのおかげで今日がある。」
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